進路選択の前にやっておいて欲しい3つのこと

進路選択

進路選択(文系理系の選択、学部進学、就職)の前に、できればやっておいて欲しいことを3つ案内します。

人生は総当たり戦ですからいくらでもやり直しがききます。
でも、リハーサルなしの今が本番の人生、というのも事実です。

ですから・・・ぜひ、人生においていろんな選択をする場合には次の3点を事前に整理しておいてはいかがでしょうか。

秋田秀一
秋田秀一

昔の兵法の書ではありませんが・・・
敵を知り、己を知り、地の利を知れ! に通じるものがあるかと思います。

  • 【1】小さい頃の夢、今の夢をもう一度思い出して意識してみる。
  • 【2】自分の得意・不得意、好き・嫌い、ワクワク・イライラをピックアップしてみる。
  • 【3】1万時間の法則と10年間を認識する。(同じ10年間を頑張るなら)

この3点を振り返って意識し・チェックしてみてください。

※もし可能であればノートやメモ紙に書きだしてみてはいかがでしょうか。

突然ですがパイロットになろうかな、という人はいませんか?
パイロット現役の方が「街中で車を運転する方が怖い」とおっしゃっていました。面白いですね。

そこの世界に入ってしまえば、そっちの側の感覚・考え方が当たり前になります。私も元銀行員ですが、銀行員としての発想が染みついています。(頭ガチガチです)

だから・・・今のうちに【1】昔と今と、【2】自分の個性と、【3】決意・決断・決心・覚悟を整理しておいてください。

目次

小さい頃の夢、今の夢をもう思い出してみる

小さい頃の夢

小さい頃、男性なら(ヒーロー戦隊モノのテレビドラマのように)正義の味方になりたい、と思っていた人がいるかも知れません。
逆に、シビアに・現実的に消防士になるとか、電車の運転士になりたい、と思っていた人もいるかも知れません。

人それぞれです。

スーパーマンのような現実世界ではあり得ない夢は別にしても、小さい頃の憧れ・夢はあなたがいちばんワクワクしていた、ワクワクできた目標です。

それが今どうなっているか・・・を思い出して感慨にふけってみてください。
もし、あなたの夢がヒーロー戦隊だったり、ヒロインものであったなら・・・断念というか現実世界に染まって別の夢・目標が芽生えているはずです。

秋田秀一
秋田秀一

小さい頃の夢をあきらめている、現実的に違う夢になっている・・・それでも構いません。
もちろん小さい頃の電車の運転士がそのまま今の夢でも大丈夫です。
何が間違いで何が正解かはありません。
子どもの頃の夢を思い出したら、その上で次のことに思いを向けてください。

将来の姿、どこで何してる? 30歳の頃、50歳の頃、70歳の頃の自分

単純にイメージの世界での「空想」に近いものでも構いません。

社長室からの眺め

30歳の頃には・・・都心の大きなビルの最上階の社長室で高層ビルを眺めている自分がいる。そして・・・
休日には家族そろってキャンプに行ったり、海外に行ったりしている自分たちがいる。

家族でバカンス

50歳の頃には、リタイヤして自分の会社には週に1、2回だけ出社して半日書類等のチェックだけをしている自分がいる。そして・・・
平日はジムに通ったり、好きな音楽に時間を費やしたり、余暇を楽しんでる自分を想像してみる。

夕陽

70歳の頃には、毎日毎日、真っ赤な夕陽が美しい浜辺を散歩するのが日課になっている。そして・・・
時々は、日本に帰国して子どもたち家族とのひとときを過ごすのが楽しみだ、と感じている。

いかがですか。こんなイメージを膨らませるのは恥ずかしいですか。(妄想だと感じる人もいるかも知れませんね)

臆面もなく、躊躇することなく列挙してみることをおすすめします。
書いた分だけ「宇宙」からプレゼントしてもらえると思い込んでリストアップすることが大切です。

秋田秀一
秋田秀一

自分のイメージする「未来の自分の姿」に意識を向けてみてください。
妄想と思うことなく純粋に「夢」「目標」として思い描いてみることが大切です。

余計なことかも知れませんが人生は「はやい」です。
(実際に来てしまえば)あっという間に50歳、60歳(還暦)になります。

⇒ 人生は年齢と同じスピードで1年間が進む

自分自身の棚卸(たなおろし)

次の3点について自分と自分の置かれている環境・周囲の状況を振り返ってみます。

その前に ※ 棚卸とは・・・ビジネス用語です。会社の会計において「ある時点」で会社中に商品や作りかけの製品などがどのくらいあるか、ということをチェックしてカウント(お金に換算)することです。

⇒ つまり、決算や毎月の月末などに「その会社にどのくらいの財産があるか」を調べるようなものです。
⇒ 転じて、今のあなたの「財産=才能・資質・スキル・得意」などを洗い出すものと考えてください。 あなたの「強み」≒「個性」を再認識する!

【リストアップする3つの点】

  • 好きなこと、得意なこと、お金の心配がないとしたら・・・やりたいこと
  • 苦手なコト(ただし、食わず嫌いはダメ)、嫌いなコト、やりたくないこと、
  • これに、自分の自信と不安が絡むような周囲の意見、親の意向、友だちの進路選択状況・・・など
  • 自分の進路選択に無視できない他人の意見・意向(特になければ書きださなくてもOKです)

あなたがやりたいこと、好きなこと・興味のあることをリストアップ

もしも、の話ですが・・・お金の心配がまったくないもの、としてまずは考えてみてください。

[char no=”2″ char=”秋田秀一”]一生食べていけるだけのお金がすでにある、と仮定して考えます。[/char]

■ お金の心配がなければ、あれをやってみたい、これもやりたい、あんなこともやってみたい、ということをリストアップ!

次は普通に社会人になるとしたら・・・
■ ワクワクすることを、好きなことを、得意なことをリストアップします。さらに・・・
■ やりたいこと、これなら続きそうだということをリストアップします。

あなた自身の夢や、リタイヤした後の自分の姿などをイメージしながらリストアップしてください。

次は逆の話です。

あなたがやりたくないこと、嫌いなこと、苦手なことをリストアップ

たとえば、コミュニケーションが苦手なので営業・セールスはやりたくない、という具合に今の自分の感情での判断で構いません。思いつくままにリストアップします。

※ 実際には社会人として会社に入ってから営業担当をさせられたけど、「開眼」してバンバン獲得して営業成績で表彰された、なんてこともありますから。

まだまだ、あなたの才能は開花していない状況ですが、自分なりに現時点で判断して挙げてください。

親の意見・考え方、周囲の意見、先生方のアドバイス、友だちの進路選択状況などを箇条書き風にリストアップ

最終的には自分の判断で自分の人生を決めることができたら、創造し続けることができたら納得できる人生になるはずです。

ただ、ここではあなたには「○○が向いているかも」とか「○○になって欲しい(特にドクターなど)」といった声があったらそれを冷静に挙げてみてください。

また、○○君は○△という理由から理系に進むとか、○□さんは、文系に進んで○○になりたい、らしいといったようなことも(知っている範囲で)書いてください。

秋田秀一
秋田秀一

わざわざ他人の、周囲の状況を聞いて回る、といったようなことまでは不要です。
これまで言われたことない、特に聞いていないという方はここでの作業は無視して構いません。

リストアップできたら・・・眺めて意識の中に入れ込んだら(認識したら)・・・2、3日忘れてください。

熟成させます!

最終的に、理系や文系といった進路や、学部を選択する時までにヒラメキがあったり、ふと意識に浮かんできたことがあったり、何かしら進路選択や方向性、就職などに関する情報に出会ったりしたら・・・できればそれを記録しておいておかれることをお薦めします。

最後は自分の判断で(たとえ周囲からの強い助言、意向、アドバイスが働いたとしても)、最終的な判断は自分ですから・・・自分が(現時点で)納得できる選択をしてください。

ここでのアドバイス

長い人生体験と成功者・失敗者をみてきた経験からのアドバイスです。

今は、これまで成長してきたビジネス(会社)やその会社の社員としてずっと「ハッピーな人生・生活」が続く時代と、これまでとは違う方向性で大きく、しかも急成長を遂げるビジネス(会社)が次々と誕生する時代と、個人でも大きな成功や幸せな生活を創造することができる時代の「混ぜご飯」という時代になってきていると思います。

30年前と比べて本当にそう感じています。
ネットの時代は、インターネットの登場で世界の動きや成長のスピードがとんでもなく「速く」なっていることだけは間違いありません。

【ですから・・・ここでのまとめ】

■ 正解はない、というくらいのつもりで選択にのぞんでもいいかと思います。(気が楽になりませんか)
■ 5年、10年で簡単に(下手したらずっと短期間に)勝者・敗者が入れ替わることもあり得ます。
■ とりあえず、どちらかに(理系か文系か)進学してから、次のステージでの新たな「出会い」や「ヒラメキ」と情報収集から最終的な方向性を決める、という判断もアリです。

不安な時は遠慮なく ご相談 ください。

1万時間の法則と10年間・・・どの10年間?

昔、危ない遊びだなぁ、と思っていたBMXのような競技がオリンピックの種目になった時代です。
いつも言いますが、時代は簡単に変わります。

秋田秀一
秋田秀一

もし、あなたが大学や短大に進学したら ⇒ 社会は、ビジネスは、新しいビジネスモデルが3年、5年で誕生・登場することもあります!
さらにそれが30年、50年と大きく成長する可能性もあります!

今、最終結論を出さなくてもいいかも知れません。(仮の結論で十分かも知れません)

それに・・・人生は何度でもいつからでもやり直しができますから。

BMX

私たちは、人は・・・何かに1万時間を費やせばそのことに精通できるらしいです。

1万時間で達人になれる・花開く、というものです。 もし毎日3時間を「何か」に費やすことができれば・・・
3,333日で1万時間に到達できます。(約9年)

10,000時間÷3時間÷365日=9.1年です。 もし、毎日5時間を「自分への投資」に向けることができたら・・・約5年半で到達できます!

10,000時間÷5時間=365日=5.5年となります。

何をするにしても「1万時間」頑張れば一流・超一流になれる可能性大なのです。

人の一生を人生約85年だとすると・・・ ・85年×365日×24時間=744,600時間(約74万時間)
■ 1日のうち約1/3は睡眠時間だとすると・・・使える時間は・・・
■ 744,600時間-744,600時間×1/3=496,400時間

ということは・・・

10,000時間÷496,400時間×100=2% です。

秋田秀一
秋田秀一

起きている時間のうち、わずか2%を自分のために意図的に投資すれば・・・
あなたは自分の人生をどのようにでも創造することができるはずです。

1万時間の法則・・・
人生において起きている時間のわずか2%を自分に意図的に投資すれば・・・

一生の財産=人生の創造ができる!

(繰り返しますね)仮に平均して毎日3時間の自己投資をするならば・・・1万時間は約10年で到達できます!

自分への投資10年間をどのタイミングで自分に課すか?

もしあなたが、5歳から15歳までの10年間ずっと(毎日のように)ゴルフクラブを振り続けていたら・・・

もし、6歳から16歳まで10年間ずっとピアノを練習していたら・・・テニスをしていたら、ギターを弾いていたら・・・

たぶん日本でも一流のゴルファー、ピアニスト、テニスプレイヤー、ギタリスト・・・になっているはずです。

もしイチローのように小さい頃から野球のバットを振り続けていたら・・・7歳から17歳までバットを毎日振り続けていたら・・・

今頃あなたはスーパースターかも知れません。

この10年という自分への投資は、いつになっても、いくつになっても遅くはありません。

  • 15歳~25歳までの10年間?
  • 19歳~29歳までの10年間?
  • 25歳~35歳までの10年間?
1万時間の法則

もし、大学に進学して4年間のうちに毎日5時間を自己投資できたら・・・4年間で7,300時間です。

社会人になって引き続き毎日わずか1時間でも自分に投資できたら、さらに土曜日・日曜日に5時間を投資できたら・・・

■ 5時間×52週間×2日(土曜日・日曜日)=520時間
平日1時間でも
■ 1時間×(365-52週間×2日)=261時間

ということは、社会人になって1年間に520時間+261時間=781時間を確保できます。

(10,000時間-学生時代の7,300時間)÷781時間=約3.5年

秋田秀一
秋田秀一

あなたは26歳か27歳の頃には、10,000時間に到達できています!
そこからの人生はあなたのモノです。

ここでの結論

■ 人生のどこかの時点で10,000時間のチャレンジを意図してトライしてみませんか?
■ もちろんコツコツと1時間ずつでも続けることでも構いません。
■ ご褒美(ほうび)・リターンは ⇒ あなたの人生を好きなように創造できる、ということ!

老婆心からのアドバイス
■ 進路選択の時は、1万時間の法則を忘れないこと(意識しておくこと)
■ いつの日か(人生のどこかで)それだけの頑張り・チャレンジをしてみようかな、と一度は本気で思考してみること
■ 大学・短大などに進学したら、社会人になったら ⇒ 1万時間を意識して人生を創造してやろう、と決意してみては? いかがでしょうか。

ぜひともおすすめいたします。

まとめ

進路選択の前にやっておいて欲しいこと3つのまとめです。

進路選択の前にやっておいて欲しい3つのこと

■ 小さい頃の自分の夢を思い出してみることと、将来の自分の姿(希望)を思い描いてみること。
■ 自分のやりたいこと、やりたくないことを書きだしてみること。
■ 1万時間の法則があることを認識して、人生のどこかでチャレンジしてみようかな、と思いをめぐらせてみること。

ここまで本当にありがとうございました。

【追伸】
進路選択・職業選択を考え始める高校1年生向きの5つのポイントについて別記事を用意しました。

進路選択・職業選択の5つのポイント(これからの高校生生活に必要なこと)

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